書道を再び始める3つのタイミングと道具の選び方
私の教室では書道を子育てのタイミングで辞めちゃった方が多くいらっしゃいます。
多くの方は二回 、書道を辞めるタイミングがあると思います。
小さい頃に習い事で書道をやってたけど
・部活や受験のタイミング
・出産のタイミング
・他にも習い事をしてて書道を削った
子育てで忙しく趣味の時間が取れなかったり、
ブランクがあっても筆ペンと紙さえあれば、大人になっても再び簡単に書道ができる楽しさをお伝えしています。
心斎橋・美文字書道教室の様子
大人になってからも習い事として書道を続けられている方でも師範を取ると書道を辞めてしまう方も多くいらっしゃいます。
そこから書道会に入会を悩んで結局はお金もかかるし辞めちゃった方。
私の書道クラスではこのような方が受けに来られてます。
・習い事で絵画と書道を同時に続けてて、書道を途中で辞めたがもう一度、書道を始めたい(30代・女性)
・体験教室で体験後に入会をしつこく迫られで不快な思いをした。(30代・女性)
・過去に体験教室に行ったが自分に合う先生に出会えなかった(30代・女性)
・「ペン字をしたいと」伝えると「まだ早い」といわれて毛筆から強制的に始めさせられた(30代・女性)
いろんな方のお話を伺っていくうちに自分なりに「書道を長く続けれる場所」について常に考え続けているのですが、
さっきお話させて頂いた3つの辞めるタイミングがあるのですが、その後には気軽に参加できる毎回イベントのように参加できるような書道教室があってもいいんじゃないかな?と思ったんです。
すごくシンプルにお金をかけずに書道を楽しんで頂いて、書道道具など生涯にわたって価値を見出すものにお金をかけて楽しんで頂きたい。
心から楽しんでもらう事を最優先にして、一秒でも書道を長く楽しんでもらいたい「こだわり」をわたしの教室にまとめました。
・書道道具が無くても手ぶらでOK
⇒ 筆ペン・テキストご用意しています。
・入会金を頂かない
⇒行ける時に参加してその都度払い
・毎週固定レッスンは無い書道教室
⇒関西のいろんな会場(大阪京橋・心斎橋・難波・京都烏丸)で講座をしています。
・お好きな時に参加いただける
⇒オンライン講座や候補日をいくつか送って頂ければマンツーマンでもご対応させて頂いています。
・無料体験できる
⇒ 最初の1回を(大阪・京橋会場) 講師の性格と文字を見てからご参加を決めていただけます。
・都度払い
⇒ 月謝制ではありません。
キャンセルは前日までにご連絡ください。※当日キャンセルは全額頂戴します。
・教科書は買わなくて大丈夫です。
⇒ オリジナルのテキスト・プリントをご用意しています。
・展覧会への出品は自由です。
⇒特に決まりはなく、面白そうなものやオススメはご希望の方のみご案内します。
・書道道具は自由
⇒個人的なおススメであればぜんぜんアドバイスできます
・書道検定の受験はご希望者だけ
⇒ 特に決まりはありません
・お子様も受講できます
⇒ 書道は右脳を活性化をさせるので早ければ3~4歳からご受講頂けます。
・書道の先生になりたい方へ
⇒ 慣れてきたら先生や師範を目指す方もいらっしゃいます。指導方法など別の視点からのコースもご用意しています。
書道洋品店でのアルバイトで分かった道具選びの難しさ
最近社会人になってから、大学生活のことを思い出すことがよくあります。
教育大学の書道科で過ごした大学生活の4年間、書道用品店のアルバイトをさせていただきまして、当然なのですが非常に貴重な経験でした。
その経験を通じて感じたのは、初心者の方の道具選びが非常に難しいということです。
そもそも、どこで購入するのか…書道道具の相場はどれくらいなのか…など疑問がたくさん湧き出てきます。
書道用品店以外にも書道道具が売っているお店はたくさんありますよね。書道用品店、文房具屋、通販、ホームセンター…
さらに書道道具はたくさんありますから、どれを買うかを決めるのはさらに難しいと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、自分の書道道具を初めて購入する方々に書道家の私が考える、初心者の方々の書道道具の選び方をお伝えしていきます。
書道道具の基本道具
皆様、文房四宝って聞いたことはありますか?
元来,書道やそれに関連することに用いる道具のうちのうち、特に大切な「筆,硯,紙,墨」を文房四宝と言って、
もっと分かりやすくお伝えするなら、
「文房四宝=書道道具」の基本的な4点なんです。
初心者の方々の書道道具の選び方もこの基本的な4点を重視して、ご紹介していきますね。
書道道具の基本的な4点(文房四宝)
・筆
・硯
・紙
・墨
書道道具の選び方① 筆の選び方
筆は、基本的に茶色の毛と白色の毛があります。
茶色は硬く、白色は柔らかい。といった特徴があります。
よく、学生用の書道道具のセットには茶色の毛の筆が入っていますが、白色の筆の方が弾力が少なくて、扱いが難しいので、白色の筆から使う方が上達に繋がると感じます。
なんでかっていうと扱いが難しい毛で練習すると、自分の技術なしでは上手く書けないからです。扱いが難しい白色の筆の後に茶色の筆を使うと、筆そのものの力で簡単に書けるようになります。
・白色の毛は、白馬、山羊、猫、白狸が多く、
・茶色の毛は、茶馬、鼬、茶狸が多い傾向があります。
・馬の毛は弾力があり、山羊は柔らかい。
・猫は弾みのある弾力があり、
・狸は細部も細かく書けるような鋭さがある。
・鼬の毛はシャープな線を引きやすい。
個人的には直感でこのように感じました。
筆は動物の毛の種類によって、三種類に分けられます。
・柔毛筆(じゅうもうひつ)
・剛毛筆(ごうもうひつ)
・兼毛筆(けんもうひつ)
私がおすすめする初心者向けの筆は、白色の兼毛筆です。
もう少し丁寧に言うと、筆の毛の内側がやや茶色で、表面が白色で覆われてます。
この筆は白馬の毛がベースで多少の弾力があり、柔らかさをもたせるために山羊の毛を加え、そこに猫の毛や狸の毛を加えることで弾力を調整しています。
しかし、動物の毛は希少なものであるため、筆の価格を下げるために、ナイロンの毛を混ぜて入れていることが多いのです。
この初心者向けの兼毛筆(筆の毛の内側はやや茶色で表面の毛は白色で覆われた筆)の相場は、1800円~2500円、といったところでしょうか。
書道道具の選び方⓵ 筆の選び方
・筆は柔毛筆、剛毛筆、兼毛筆の三種類
・初心者にオススメなのは、白色の兼毛筆
国産熊野筆 太筆白毛 3号白峰
羊毛をベースにしている筆(白・兼毛筆)もあります。
こちらの特徴としては、狸の毛やナイロン量をやや多くして、柔らくなりすぎないように工夫されていると感じます。
書道道具の選び方② 墨の選び方(墨は固形のものがオススメ!)
学生時代に書道の授業がありましたか?
私は小学生のとき、学校の授業において墨液を磨る(する)という指導を受けました。
おそらく、『固形墨を磨るという経験をしてほしいけど、40分、50分の授業内では間に合わないため墨液を使用しよう』という先生の思いが込められているのだと思います。
ここで私がお伝えしたいのが、初心者の方であっても墨液ではなくて、固形墨を購入する!
そしてとにかく、固形墨を磨る!
これに徹します(笑)
墨液じゃダメ?
墨液は便利なものでありますが、筆や硯には悪影響を及ぼします。
簡単に言うと、墨液にはボンドやノリのようなねっとりした成分や保存料が含まれており、これが悪影響の原因となります。
墨を食べ物に例えると
・墨液は「市販のクッキー」
・固形墨が「手作りクッキー」
という次第です。
市販のクッキーは長持ちしますが、食品添加物や保存料は決して身体に良いとは言えないですよね。
墨液も長持ちしますが、動物の毛からできている筆や天然石でできている硯には決して良い影響を及ぼさないんです。
それに対して手作りのクッキーは、賞味期限は確かに短いですが身体には良いですよね。
同様に、擦った墨は動物の皮の成分でできた膠(にかわ)という成分が含まれているために、長持ちしませんが筆には優しいです。
この墨も食べ物と同様に冷蔵庫で保管すると多少は長持ちするんです。
あと固形墨を磨るといい香りがします。
膠は動物由来なので臭いが付着していますが、固形墨にはそれを和らげるために、香料が使われているんです。
固形墨を磨ると良い香りが、、、実はこれは香料の香りだったのですね。
私がおすすめするのは、油煙墨です。
油煙墨の特徴は、固形墨そのものの硯と接した面がテカリと光っていることです。
一般的に書道の先生がお手本を書くときに油煙墨を使用されていることが多いため、書道の導入としては活用しやすいですよ。
忙しい毎日だからこそ、固形墨を磨ることで、心を落ち着かせ書道と向き合うことができます。
それは墨の滲みや濃さ・薄さから作品がさらに映えることにも繋がりますよ。
書道道具の選び方⓶ 墨の選び方
・墨は固形のものが良い
・初心者には油煙墨がおすすめ
百楽 1丁型 書道用品 書道 習字
書道道具の選び方③ 紙の選び方
書道の初歩的な段階で用いられる紙は、【半紙】というサイズの紙です。
半紙には、手漉きのものと機械漉きのものがあります。
初心者の方でも購入が可能な安価な半紙は、機械漉きのものです。
相場は550円/100枚あたり、といったところでしょうか。
ご自宅でも書きたい方はこちらの半紙がおすすめです↓
書道 漢字用半紙【学生 白鳳 半紙 1000枚】国産機械漉き
また、半紙に文字を書く時に下に何も敷かないで書くと、半紙に吸い込まれなかった墨が机や床についてしまいます。
そのため、下敷きの使用は欠かさないようにしましょう。下敷きには汚れ防止のほかに、筆の動きを滑らかにする役割もあるからです。
下敷きの厚さは1mm~3mmのものが多いです。
1mmだと薄くて持ち運びには便利ですが折り目がつきやすいので、2mm以上のものがおすすめです。
使い分けとしては、2mmが自宅用、1mmが書道教室への持ち運び用に適しているといったとこでしょうか。
色も黒・白・臙脂など様々な種類がありますが、やはり暗い色の方が汚れは目立たないというメリットがあります。
書道道具の選び方⓷ 紙の選び方
・半紙は機械漉きのものが安価で購入しやすい
・下敷きは厚さ2mm以上、暗めの色(黒など)がオススメ
【下敷】 書道下敷き 半紙 紺 高級フェルト2mm
書道道具の選び方④ 墨の選び方
硯に関しては、セラミックではなく必ず本物の石のものを買うようにしましょう。
書道の硯(すずり)の初心者向きのものは、「ズバリ!学生羅紋硯」がおすすめです。
羅紋硯、学童用の書道セットに良く使用される硯ですね。価格は非常にお求めやすく、墨を早く濃く磨ることができます。
羅紋硯はセラミック硯より本物の石がいいという方に最適であり、学童用としてまだまだ定番品であります。
セラミック硯より本物の石の硯を使う方が、墨色も美しいのです。
書道道具の選び方⓸ 墨の選び方
・硯は本物の石で作られているものを購入する
・学生羅紋硯がオススメ(価格・質の面より)
書道専門店で直接買うのも良いですし、今は書道専門店のネット販売もありますのでまずはチェックされてみてはいかがでしょう。
学生羅紋硯 五三寸サイズ(大きめ)書道セットに入ります!! サイズをご確認ください
また『学生羅紋硯』よりランクの高い『羅紋硯』もオススメです。その分、値段も少し高くなりますので、お財布とご相談ください!
たくさんの命に、ありがとう
書道道具はたくさんの動物の成分からできてるんです。生命をいただいて、書道が成立する。
それで今日に至って、書道道具の原材料となるものはどんどん減少し、職人さんの数も減ってるんです。
私たちは、これからより道具を大事に思わないといけない時代を生きるんじゃないかなって思います。
そんな思いを持ちながら、書道道具選びを楽しんでいただき、一緒に書道を楽しみましょう!
繁本 佳華 Sigemoto Keika
(文学科省後援・公式書写検定 書道師範)
1996年4月30日生まれ。兵庫県神戸市の文化センターで小学校2年生から書写を学ぶ。兵庫県立兵庫高等学校102陽会。総合科学類型の3期生として「中国の知的財産権侵害について」という卒業論文を英語で記述、発表。中国の能書家達が過去の作品の魅力を学んで自分の書を確立する過程を、中国のコピー製品の誕生と重ね、国際的に書道を認識してもらう切り口を開く。
国立大学法人奈良教育大学・教育学部・学校教育教員養成課程・伝統文化教育専攻・書道教育専修卒
講師プロフィールページはこちら
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1人の講師との出会いがターニングポイントに☘️
関西で体験教室開催中
お問い合わせは【匠に学ぶ】迄📩
■オンライン美文字書道講座
⚪︎日時:随時募集中 ⚪︎場所/オンライン ¥2,000/60分 ※入会金無しその都度払い制。 ※WiFi環境をご確認の上、Google Meetで受講頂けます。
0分 ログイン 5分 自己紹介・ヒアリング 50分 講座 5分 振り返り ■京橋書道Cafe 目指せ美文字!京橋の大人の書道教室「名前の練習+選べる自由課題!」
⚪︎日時:2020/7/29(水)19:00- ⚪︎場所/京橋テラス お稽古cafe ▪︎大阪市都島区東野田1-3-12 ¥2,000/60分 ※入会金無しその都度払い制。 ※別途カフェ代 ■心斎橋教室
⚪︎日時:7/12(日)15:00-17:00
⚪︎場所/D⇒START
▪︎大阪市中央区東心斎橋1-7-30 ¥2,500/120分
※入会金無しその都度払い制。
⚪︎講演、出張講座、社員研修はお問い合わせください。
⚪︎以外の日程、場所ご希望の方は随時予約制
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